島歯科ブログ

歯の損傷への対応

こんにちは、院長の島です。

 

お盆過ぎまで続いた今年の猛暑もようやくひと段落したようで、

朝晩は秋の気配が感じられるようになってきました。

 

来年の夏、あの猛暑の中で開催される東京オリンピック・パラリンピックにエントリーされるアスリートにとって、

さぞかし過酷な大会になってくるようで、

 

どうか事故の無いよう息災に頑張っていただきたいと思います。

 

 

ところでスポーツでの事故に限らず、

交通事故、不意の転倒による事故などによって歯に無理な力がかかった時、歯が欠けたり、折れたり(破折)、歯が抜けたり(脱臼)することがあります。

 

今回このような状況に遭遇した場合についての対処法について説明します。

 

 

・歯が欠けた場合(歯冠破折)

 

歯の欠けた部分が小さければ、虫歯の治療と同じ方法で治療します。

欠けた部分が大きく、歯の神経が露出してしまった時は歯髄の処置が必要となり、人工物で歯全体を覆う必要があります。

 

 

・歯の根が折れた場合(歯根破折)

 

レントゲン写真などにより確認し、できるだけ早く折れた部分を元に戻し、

一定の期間固定することで歯を残せる可能性があります。

 

ただし、折れ方によってはその歯を抜かなくてはならない場合もあります。

 

 

・歯の脱臼

 

歯が完全脱臼して抜けてしまった場合、その歯を持って、できるだけ早く歯科医院を受診することが重要です。

歯根の表面には歯根膜という組織の一部がついていますが、この歯根膜が生きているかどうかが、抜けた歯を元に戻した(再植)あとの歯の生着状態に影響します。

 

歯科医院を受診できない場合の抜けた歯の緊急的な保存法は、

 

①歯を口の中(くちびると歯ぐきの間、舌の下など)に入れる(飲み込まないように注意が必要です)

②牛乳に浸す

 

などの方法があります。

 

幼稚園や学校などによっては「歯の保存液」を常備しているところもあり、いずれにしても、できるだけ早く歯根膜にダメージを加えず、処置を受けることが重要です。

 

また、歯の不完全脱臼(亜脱臼)の場合は一定期間の固定をし、経過をみていきます。

 

 

 

お子さんは夏休みもあと少しですね。

運動や外出をされる際は、ケガのないよう十分注意して、楽しい夏の思い出を作って下さい!

 

2階キッズスペース

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